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【VoL.03】プログラムの構成について

 

 

今回の記事は私が書きました!!

 

第19回島根県理学療法士会 

学会長 大森貴志


皆さんこんにちは。

 

第19回島根県理学療法士学会の学会長を務めます大森貴志です。

学会の会期は2022年5月28日(土)〜29日(日)の2日間で、会場は出雲市民会館とオンライン配信によるハイブリッドで開催をいたします。

学会テーマは「あなたの“大切”を彩る」です。

前回は島根県理学療法士会のミッションをテーマとした背景についてお伝えしました。

今回はビジョンを基にしたプログラムの構成をご紹介いたします。

 

島根県理学療法士会ミッション・ビジョン


島根県理学療法士学会

私たちは「あなたの“大切”を彩る」というミッションを果たすため、

今後10年にわたり、5つのビジョンに向かって活動を推進します。

 

①組織力を高める

②共に学ぶ,みんなで学ぶ

③地域と活きる

④発信力を高める

⑤ワクワクを創造する

 

島根県理学療法士会ホームページより

https://www.spta.jp/about-us/mission/

 

ビジョンから学会を考える


①組織力を高める

今回は島根県理学療法士会の会期中に島根県理学療法士会の定時社員総会も開催されます。総会は事業報告や事業計画案を会員と共有する大切な場です。

ミッションやビジョンを共有するには繰り返し会員に伝えていく必要もあり、組織力を高めるために学会と総会を一緒に開催させていただきます。

 

 

②共に学ぶ,みんなで学ぶ

教育講演では会員と「共に学ぶ,みんなで学ぶ」にはどのような内容が良いか学会運営部の皆さんと議論してきました。

まずは対象者の方が県内どこにいても、島根県の理学療法士がエビデンスをベースとした理学療法を提供できることが大切ではないかと考えました。

 

教育講演のタイトルは

 

『理学療法士が理学療法にやりがいを感じるためのEBPTの活用』

〜地域理学療法領域での経験を例として〜

 

講師は名古屋学院大学の石垣 智也 先生です。

 

石垣先生には地域理学療法の領域においてもエビデンスを活用した展開を実際の経験も交えながらお話しいただきます。

 

理学療法士の仕事に最近やりがいを感じることが少なくなった、理学療法を提供することにマンネリを感じるようになったと思うことはありませんか?

そのような悩みを抱えている方にこそ、ぜひ教育講演を聴いていただきたいです。

講演では理学療法士の「やりがい」についてもお話いただき、「ワクワク」にもつながる内容で、私自身も楽しみにしています。

講演中に参加者とチャットで議論できる時間も準備していますので、参加者からの質問や意見で議論を深めていきましょう。

 

 

③地域と活きる

市民公開講座では「地域と活きる」にはどのような内容が良いか学会運営部の皆さんと議論してきました。

感染症対策として会場で一般の方を多く集めて開催することが難しいこと。

参加される方も不安なく講演を聴いていただきたいと考えました。

そこで、オンライン配信を活かして、普段会場では聴きづらいようなテーマでもある、ウィメンズヘルス領域、「尿失禁」 をテーマとしました。

 

市民公開講座のタイトルは

 

『尿失禁の予防と改善に対する理学療法』

 

講師は広島国際大学の平元 奈津子 先生です。

 

平元先生には、尿失禁の予防と改善に対する運動療法をお話いただきます。

尿失禁は「恥ずかしくて受診を我慢している」、「どこを受診すればよいか分からない」といった問題があります。女性だけの問題ではなく、男性にも当てはまる問題でもあります。

 

尿失禁は40歳以上の女性の4割が経験し、尿失禁の状態や原因に応じて治療法があります。

尿失禁と運動は関係あるの?と思われる方もいるかもしれません。

普段悩んでいる・ちょっと気になるなと思われた方は無料で参加できますので、ぜひ多くの方のご参加をお待ちしています。

会場では参加しづらい方、遠方にお住まいの方でもオンライン配信で参加できます。

 

 

④発信力を高める

市民公開講座はより多くの方に参加していただける方法で、直接会場に足を運ぶことが難しい方や当日のスケジュールが合わない方にも届ける工夫を考えました。

講演の参加や視聴は広く利用されているLINEやYouTubeを利用して行います。

当日のみの視聴ではなく開催後も一定期間は視聴できるようにしています。

地域の皆様が安心して参加でき、島根県理学療法士会の「発信」が多くの県民の方々の支えとなることを大切にしています。

 

また、今回は学会の広報もこれまで以上に力を入れています。

学会ホームページ、ポスター配布、県士会のメールマガジン、Facebookに加え新しくTwitterとLINEでも広報しています。SNSを利用していない方にも届けるためFAXも行いました。

このブログも新しい試みの一つです。

学会開催前から少しでも私たちの想いが伝わるように取り組んでいます。

 

 

⑤ワクワクを創造する

特別企画のタイトルは

 

『あなたの大切を彩る』

〜あなたが、あなた自身の大切を彩るために今からできること〜

 

講師は島根大学医学部附属病院の江草 典政 先生です。

 

江草先生は、ミッション・ビジョン策定を行う組織再編ワーキンググループでも中心となって活動されました。

 

特別企画では会員と「ワクワクを創造する」にはどのような内容が良いか学会運営部の皆さんと議論してきました。

 

理学療法士としてワクワクできますか?

いまワクワクすることを感じていなくても、不安や焦りを感じないでください。

僕も不安や焦りはいつも感じています。

 

ワクワクするために「必要な力」や「考え方」を

本企画で一緒にトレーニングしていきましょう!

 

講演という形より、参加者と双方向性で議論しやすい企画として、参加者が主体的に、皆様の「大切」にしていることを考え実践につなげる内容となっています。

ミッション・ビジョンを共有し、参加者が一体となって考える機会は、「組織力を高める」ことにもつながります。

 

 

学会は講師や演題発表者からの一方向だけの発信ではなく、参加者との双方向性が醍醐味です。

皆様にぜひご参加いただき学会を盛り上げていただきたいです。

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

それでは、次回の記事でまたお会いしましょう。