学会長挨拶

第19回島根県理学療法士学会学会長大森貴志

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第19回島根県理学療法士学会 学会長

大森貴志

本学会は当初2021年2月に開催する予定でした。2021年度から島根県理学療法士会の組織再編に伴い、ミッション・ビジョンに基づいたテーマで会員と共に議論し、県民の皆様に還元できるような取り組みを準備していました。しかし、新型コロナウイルス感染症により開催を1年延期する運びとなりました。

 

 新型コロナウイルス感染症により生活様式の変化は県民の皆様をはじめ、私たち医療従事者の生活も大きな変化をもたらしました。制限のある生活を過ごす中で自分が何を大切にして生きていたのか考える機会になったのではないでしょうか。家族・友人・仕事仲間をはじめ、日々関わる患者様や利用者様、地域の方々が大切にしているものを理学療法士として守ることの責任も改めて考えさせられました。

 

 感染症の歴史を振り返ると、感染症と共存できるようになるとその後に新しい技術や文化、経済など大きな変化をもたらす可能性があります。身近な島根県の課題で考えると、東西に長く離島もあり地域によって展開できる事業や受けられるサービスの隔たりをオンラインサービスによって解消できると期待できます。本学会では感染対策という側面だけでなく、どの地域にいても、どのライフスタイルの段階であっても学会に参加できる機会を担保できるようハイブリッド開催を行います。

 

 2022年度はミッションを基に新体制で島根県理学療法士会が動き出します。この機会に本学会では会員の皆様と「あなたの“大切”を彩る」というミッションを共有し、5つのビジョンを基にこれからの10年間で私たちが目指していくものを議論します。

 

 島根県理学療法士会が持続可能な組織として運営を行うために組織力を高め、何を学ぶべきか共有して共に学び、県民の皆様へ医療・介護・福祉・保健領域等で還元できるよう発信をいたします。変化を恐れず会員の皆様がワクワクするような活動を創造できる学会を目指します。